書籍 エド・ミラーのポーカースクール

概要
現代ポーカーの考え方、戦略スキルを学習できる本です。
キャッシュゲームのマイクロステークス(基礎レベルの相手)に対して必要なプレイ方法が具体的に読みやすい文章で書かれています。
Amazonのこの本の紹介文です。
本書はノーリミットホールデムについて多くの著書を記し、ポーカーコーチングでも名を馳せるエド・ミラーによる「ライブゲームで勝つ」ための戦略集です。
ライブゲームは、数多くのプレーヤーにとって満足と苦痛のバランスが最も良い状況を生み出します。そのため、上手いプレイヤーを目指す人にとって必要なものを最も簡単に早く得られるでしょう。
本書は、4つのステップから成り立っています。ステップごとに必要なスキルを学び、レベルアップを目指します。最終的には、プロが活躍する高レートへ挑戦できるようになるでしょう。
最初のスキルについて読んでいただき、それを実践し、マスターし、その次へ進むという流れです。最初のステップをマスターすれば、カードルームで行われているような一番下のレベルのゲームにおいて、持続的な成功を期待できる内容となっています。
しかし、ポーカーは安易に勝てるほどシンプルなゲームではありません。かと言って心配する必要はありません。対戦相手にとっても同様なのですから。常に熟練プレイヤーが勝利を手にするゲームではないのです。その複雑さがあるからこそポーカーというゲームがプレイする価値のあるものとなっているのです。
本書を片手に、ポーカー上達の旅に出ましょう。挑戦することを楽しみながら、目標を達成していきましょう。
amazon.co.jp エド・ミラーのポーカースクール ライブゲームで勝つ 紹介文より
エドミラーのポーカースクールには、ポーカーで勝つための7つのスキル(+おまけ3スキル)が書かれています。
- シンプルで効果的なプリフロップ戦略をプレイする
- ペイオフしない
- ハンドの持つ価値を評価する
- バレル
- ボードテクスチャを評価する
- ライブリーディングをする
- 感情を麻痺させる
これらのスキルは、将来高いレベルでプレイするときにも必要なスキルですので、学んで損はないかと思います(*^-^*)
見どころ
一体お金はどこからやってくるのだろうか(中略)そうしたお金は、コールやレイズをしすぎるプレイヤーからもたらされるのだ。
エドミラー.エドミラーのポーカースクール.パンローリング株式会社
GTOプレイの概念がまさにそうなのですが、こちらが負けないような戦略を取ることで、相手プレイヤーが間違った頻度のアクションを取ることによって、こちらの利益になります。
フロップをヒットさせることで、お金がやってくるわけではない。
エドミラー.エドミラーのポーカースクール.パンローリング株式会社
手持ちのカードの数字を、ボードの数字と運よく当てるというプレイでは勝てないということを言っています。
スモールステークスの後半のストリートで相手が大きなベットをした時、彼らはたいてい強いハンドを持っている。また彼らは、行うべき頻度より少ない頻度でしかブラフができていない。
エドミラー.エドミラーのポーカースクール.パンローリング株式会社
AKでAやKをヒットさせて、相手のレイズオールインにコールしたらセットだったという経験があれば、このスキルが活きます。(相手のブラフ頻度によりますが…)
ポーカー書籍を読むおすすめの順番
読む順番としては、「フィルゴードンの緑本」→「フィルゴードンの赤本」→「ポーカースクール」→「ポーカーエリートの公然の秘密」→洋書ですが「No-Limit Hold ‘em For Advanced Players」あたりがおすすめです。
ポーカー本も読み放題のサブスクリプション
何冊も本を買うのはちょっと…という人は、いくつかの本が読み放題になる、「Kindle Unlimited 読み放題」がおすすめです。
執筆時点では、「フィルゴードンの緑本」と「フィルゴードンの赤本」 も読み放題に入っています。
月に980円かかるのですが、最初の30日は無料ですので、立ち読み感覚でポーカーの本を読んでみて、気に入ったらちゃんと買ってもいいのかなぁと。
無料期間が過ぎるとお金がかかるのですが、入ってすぐに解約手続きしても30日間はそのまま無料で使えちゃうので、課金が心配でしたらすぐ解約してもいいかもしれません。
ターゲット
中級者、初級者(当ブログの基礎 中級者、初級者レベル)
具体的にいうと…
- ポーカーの基本的な打ち方を習得したが、次のステップに行きたい人
- 数学的な細かい話より考え方を勉強したい人
- フィルゴードンの「緑本」に挫折した人
- エドミラーの「ポーカーエリートの公然の秘密」を読む予定の人(先にこっちを読んだ方が分かりやすいです)
です。
エドミラーのポーカースクールの原著は「ポーカーエリートの公然の秘密(2014年)」の翌年(2015年)に出版されたものですが、「ポーカーエリートの公然の秘密」の内容はやや難しいです。それを読むための予備知識を付ける為に、この本を執筆したように感じられます。
身につくスキル
- 1ハンドごとの勝敗に拘らずに全体の収支がプラスになるようにプレイできる
- プリフロップからリバーまでバランスのよいプレーができる
- マイクロレート(初級者)相手に対してエクスプロイトプレイができる
おすすめ度
85点/100点 (中級者、初級者におすすめ)
ポーカースクールの原題の「The Course」の通り、ポーカー攻略をゴルフのコースの攻略に例えています。相手のアクションはバンカーや池のようなものです。そのようなゴルフコースの障害物に対して適切な行動を選んでプレイすれば自然と勝てるようになります。
そして、ポーカーのルールを覚えてなるべく早いうちに、この本の「イントロダクション」と「パート1」だけでも読んでいただきたいです。
なぜなら、ポーカーは大きく分けて、旧世代の考え方と、現世代の考え方があり、日本語の多くの書籍と一部のサイトでは旧世代の考え方で書かれている為です。
旧世代の考え方とは、「相手はこういうタイプだからこう打つ」「このアクションだからこのハンドは持ってなさそうだ」という読み合いを重視した考え方です。
現世代の考え方とは、「自分と相手のレンジはこのくらいで、ボードにこれくらいフィットしている。このくらいの頻度でこうアクションしよう。ただし相手のスタッツからこういうリークがありそうだからアジャストもしよう。」という感じの統計的な考え方です。
旧世代の考え方もポーカーの基本を学ぶのに重要なのですが、それに染まってしまうと次のステップに行くのに少し苦労するのと、最悪な場合、旧世代から抜け出せなくなる可能性もあります。
それを防ぐために、ポーカーを始めたばかりの人にも、当書の最初( 「イントロダクション」と「パート1」 )だけでも読んでもらえるといいかなぁと思っています。
〇 数式が少なく、簡単な言葉で書かれているので読みやすい
〇 今後GTOプレイやエクスプロイトプレイを学習する前段階の学習ができる
× 難しい数式は省かれているので、数字の根拠は他で学ぶ必要がある
書籍情報
エド・ミラーのポーカースクール ──ライブゲームで勝つ (カジノブックシリーズ) – 2018/1/24
エド・ミラー (著), Ed Miller (著)
本は、紙媒体と電子書籍の両方があります。私は紙媒体の本で読みました。
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