ポストフロップの戦い方1-5(リバー)
ポストフロップの戦い方1-4の続きです。
フロップとターンでIPがCB(ベット)して、OOPが両方コールしたときのリバーアクションについて考えてみましょう。
目次
シチュエーション
- HJ vs BB
- SRP(シングルレイズドポット)
- レーキなし
- ポストフロップのベットサイズは67%固定
- 有効スタック 92.64
- ポット35.6
- OOPのプレイライン c3bb|x c|x c|?
- IPのプレイライン r3bb|b0.67|b0.67| ?
リバー
リバーでは【9h】が落ちました。
ボード【Kc Js 8s 6c 9h】
IP (HJ):91コンボ エクイティ49%
OOP (BB):47コンボ エクイティ51%
9hはどちらにとっても有利でも不利でもないカードです。
スペードとクラブのフラッシュドローは完成しませんでした。
一方、いくつかのハンドはストレートが完成しました。
これによってナッツハンドがトリップスからストレートに変わっています。
OOP(BB)のアクション
OOPのエクイティ
頻度の方針
IPは高頻度でベットしてくると思われます。
OOPは100%チェックしましょう。
ストレートになったQTと75はあとでチェックレイズします。
IP(HJ)のアクション
IPのエクイティ
IPのエクイティは3つのグループに分かれています。
中程度の強さのハンドが無く、ポラライズしています。
- エクイティ93以上(2ペア以上) 24コンボ
- エクイティ84~65(AA,トップペア) 26コンボ
- エクイティ21以下(何もなし) 41コンボ
頻度の方針
まず、ほぼ勝っている①24コンボはすべてベットします。
次に、勝っている可能性が高い②26コンボのうち、上位3/4の19コンボもベットします。下位1/4の6コンボはチェックしてショーダウンです。
バリューベット 24+19=43コンボ
ベット額は67%、つまりポットの2/3打つことにしているので、相手がコールしてもフォールドしてもオッズが同じになるように、③の負けているハンドの中からブラフハンドを選びます。
<計算式>
(バリュー):(ブラフ)=(ポット額+ベット額):(コール額)
=(2/3+1):2/3=5/3:2/3
=5:2
ブラフベット 43 ×(2/5)=16コンボ
バリュー ベット | ブラフベット | チェック | 計 | |
比率 | 47% | 18% | 35% | 100% |
コンボ数 | 43 | 16 | 32 | 91 |
バリューベット
No. | 役 | コンボ | ハンド |
1 | ストレート | 2 | QTs |
2 | セット | 12 | KK,JJ,88,66 |
3 | 2ペア | 10 | KJo,KJs,K9s |
4 | 1ペア,OP | 6 | AA |
5 | 1ペア,TP | 13 | AKs,AKo,KQs[dc] |
計 | 43 |
- レンジの上位43コンボです。
ブラフベット
No. | 役 | コンボ | ハンド |
1 | 1P,weakP | 3 | 77[sh,sd,hd] |
2 | A high,AQs | 1 | AQs[c] |
3 | A high,AQo | 6 | AQo[scとcs以外] |
4 | A high, ATo | 3 | ATo[xs] |
計 | 16 |
- ブラフベットに選ぶものはなんでもいいのですが、相手が強くないハンドを持っている可能性が高いようなこちらのハンド(ブロッカー)を意識して選択しました。
- No.1 6コンボのうち、3コンボ選択を選択したのですが、今回はクラブを含まないものを選択。
- No.2 AQs[s]は 相手のフロップフラッシュドローの可能性があるのでチェック。 クラブのAQs[c]の方をベット。
- No.3 AQo[sc]とAQs[cs]は相手のフラッシュドローの可能性が一番高いのでチェック。それ以外をベット。
- No.4 Tsがあるものを選択。相手の(QJs,JTs,J9s)[c]をブロックしていないのでJヒットを降ろせる可能性がある。
チェック
No. | 役 | コンボ | ハンド |
1 | 1P,TP | 7 | KQs,KQo[dc以外],KTs[s], |
2 | 1P ,weak | 9 | A9s,Q9s,T9s,A8s,A6s |
3 | 1P ,weakP | 3 | 77[ch,dc,sc] |
4 | A high | 13 | ATs,A9s,A8s,A6s,A7s[c],(AQsA3s,A2s)[s] |
計 | 32 |
- ショーダウンバリューがある1ペアがいくつかあります。
- フロップとターンのベットによって、OOPのレンジはコンデンスになったため、ハイカードはほとんど残っていません。つまりAハイはショーダウンバリューがほとんどありません。