テキサスホールデムポーカーのルール

どんなゲーム?
トランプで強い役を作って、相手とチップ(持ち点)を奪い合うゲームです。
2人から10人でプレイします。

勝てる条件
2つあります。
- 相手より強い役を作る。
- 相手を途中で降参させる。ブラフ(ハッタリ)でもOK。
どうやって役を作るの?
自分だけのカード2枚 + 全員共通のカード5枚 = 7枚 で作ります。
同じ数字のペアができれば「ワンペア」という役。
プレーの流れ
カードは7枚いきなり配られるわけではなく、4回に分けて配られます。
最終的にどんな役が完成するかを、少しずつ予想していきます
4回のラウンド(「ストリート」という)ごとに、チップをベットできます。
ここで「俺はこれだけ強いから、これだけベットする!」と主張できます。
次のラウンドに参加する為には、誰かがベットしたチップ額と同額を出します。
自分が弱そうだったら、チップを出さずに降りることもできます。
ここがポーカーの「推理」や「駆け引き」の醍醐味です
最初の準備
ポーカーは後攻有利なので、有利な場所は1回ごとに交代します。
有利な場所をボタン(BU)といいます。「D」が置かれてる人です。
ボタンの左隣2人が場所代としてチップを置きます。
ボタンの左隣はスモールブラインド(SB)で1点置く。
SBの左隣はビッグブラインド(BB)で2点置く。
これで準備完了です。

ポジション名
座ってる席には名前がついています。最初は覚えなくてOKです。
- SB スモールブラインド
- BB ビッグブラインド
- MP2 ミドルポジション
- HJ ハイジャック
- CO カットオフ
- BU ボタン
1回目のストリート(プリフロップ)
自分だけのカード2枚が配られます。これは他人には見せないです。
この時点で強そうかどうか予想して、アクションします。
ポーカーは時計回りにアクションします。
プリフロップのみ、SBとBBはすでにチップを出しているので、その隣の人(MP)からアクションします。
プレイヤーの2枚のカードは自分しか見られないのですが、今回はこっそり見ちゃいましょう。

MP 「99」
「99」でワンペアができています。勝てるか自信が無いですが、最低額を出しました。「コール 2点」
出さなければいけない最低額のチップを出して、次のストリートへ参加しようとすることを「コール」といいます。
現時点ではBBが最初に出した「2点」が最低額です。
HJ「53」
「53」でゴミハンドです。弱いので2点出すのももったいないので降りました。「フォールド」
最初でやめたので自分のチップは減りません。
次のストリートへ参加することを諦めて、このゲームから降りることを「フォールド」といいます。
「フォールド」すると負けになりますが、今回はまだチップを出していないので損失はありません。
CO 「68」
「68」でやっぱり弱そうです。「フォールド」しました。
BU 「AK」
「AK」で強い数字です。まだワンペアもできていませんが、このあとの5枚のカードでAやKが出れば強いワンペアができます。
ここは強気に釣り上げます。「レイズ8点」
現時点の最低額を釣り上げることを「レイズ」といいます。
今回は「2点」だった最低額を、「8点」に釣り上げました。
BUが「8点にレイズ」したので、次のストリートに参加したい人は「8点」出さなければいけません。
SB 「24」
「24」で弱いので「フォールド」しました。
BB 「65」
「65」であまり強くないのですが、ハート同士なので「ストレート」と「フラッシュ」を狙いにいきます。
すでに2点出していて、追加で6点を出すと8点になります。「コール」しました。
MP 「99」
最初に2点だしたMPの順番がまた回ってきました。
ボタンが8点に釣り上げたので、MPが最初にだした2点だけでは次のストリートに参加できないんです。
すでに2点出していて、追加で6点を出すと8点になります。「コール」しました。

2回目のストリート(フロップ)
ここで全員共通のカード5枚のうち、3枚が開かれます。
今度は自分のカード2枚と、ボードの3枚で自分が強いか予想してアクションします。
ボードに出たカード
ここからはボタンが最後になるように、時計回りでアクションします。

BB「65」
ボタンがさっき「レイズ」して釣り上げたから強いかも。とりあえずパスで、「チェック」
MP「99」
変わらず「9」の「ワンペア」だけど、相手がQを持ってたら、「Q」の「ワンペア」に負けてる。とりあえず「チェック」
全員チップを出さずに「チェック」すると、全員そのまま次のストリートに参加できます。
BU「AK」
2人とも「チェック」してきたな。役はできてないけど、ここはハッタリをかましてやろう。
ついてこられても、残り2枚のカードでAかKが出れば強いワンペアができる。
「ベット10点」
ボタンが「ベット」して釣り上げてきました。
しかも役が無いブラフです。
次のストリートに参加する為には、10点を出さなければいけません。

BB「65」
ボタンはやっぱり強そう。でも、こちらも残り2枚のストリートで、
「4」が出れば、65432の「ストレート」
「ハートのどれか」が出れば、ハート5枚の「フラッシュ」になる。
次のカードを見てみよう。
「コール10点」
MP「99」
やっぱりボタンは強いのか。BBも「コール」したということは、強いはず。
こちらは「99」のワンペアがあるけど、「QQ」「AA」「KK」のワンペアに負けている。
悔しいがあきらめよう。
「フォールド」
唯一ワンペアの役ができていて、一番勝っていたMPが降りてしまいました。

3回目のストリート(ターン)
ここで全員共通のカード5枚のうち、さらに1枚が開かれます。
今度は自分のカード2枚と、ボードの4枚で自分が強いか予想してアクションします。
ボードに出たカード

BB「65」
役は完成しなかった。「チェック」
BU「AK」
AもKも落ちなかった。さっきのブラフベットにBBは「コール」したからBBは強いのかもしれない。「チェック」
「9」は2人にとって、発展しないカードだったようです。2人とも「チェック」をして、「ベット」による釣り上げはされませんでした。
全員が「チェック」すると、全員そのまま次のストリートに参加できます。
4回目のストリート(リバー)
ここで全員共通のカード5枚のうち、最後の1枚が開かれます。
自分のカード2枚と、ボードの5枚で自分が相手より強いか予想してアクションします。
ボードに出たカード

BB「65」
ハートの「フラッシュ」が完成した!「ベット30点」
BU「AK」
Kの「ワンペア」が完成した!
「Q」のワンペアより強いから、30点よりさらに釣り上げる「レイズ」をしてもいいが、相手が「フラッシュ」、「トリップス」、「KQのツーペア」を持っていて負けている可能性がある。釣り上げるのはやめとこう。
「コール30点」
リバーで両者が発展する「Kのハート」が来ました。
BBの「ベット」に対して、BUが同額を出す「コール」をしたので、お互いのカードを見せて勝敗を決める「ショーダウン」になります。

ショーダウン
お互いのカードを見せて勝敗を決めます。
ボードに出たカード
BBの役 「Kハイ」の「フラッシュ」
「スペード2」と「スペード9」は使いません
BUの役 「K」の「ワンペア」
「ハート3」と「スペード2」は使いません
「ショーダウン」でBBが「フラッシュ」の役で勝ちました。
場にあったすべてのチップである「ポット」をBBが獲得しました。
今回のポットは全部で105点です。
ゲーム終了後、次のゲームへ
BU(ボタン)を左隣に移動します。(さっきSBだった人がボタンになる)
これを延々と繰り返していきます。
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